アンサング・デュエット
「電子世界のデッドリー生配信」
Chapter00「いつもの生放送」
GM : 白銀くんがツグミの生配信を見ているところからスタートします
鴉白ツグミ : 「つぐみーっちゃんねるーっ☆ 今日も楽しいゲーム配信、はっじめっるよー」
GM : ツインテールの女の子が画面に映し出され、少しきょろきょろとあたりを見回してから、もう一度口を開きます
鴉白ツグミ : 「今日はねー、ちょっと懐かしいフリーゲームの配信だよっ。みんな、マヨヒガって知ってるかなー?」
小麦畑さんの超名作フリーゲーム。やって。マジで。
GM : ツグミが喋る背景には、ゲーム画面が。さらに画面上にはコメントが怒涛の勢いで流れていきます。
GM : 白銀くんも、視聴者の一人としてコメントを流しております
白銀テツヤ : むしろその裏で同時視聴配信してます
ファンの鑑。
白銀テツヤ : 「可愛いわァ・・・(噛締める」
白銀テツヤ : 「マヨヒガ懐かしいな、ツクール製ADVめっちゃ流行ったよね」
白銀テツヤ : 「どれどれ・・・『知ってるー!』と・・・」(カタカタ
鴉白ツグミ : 「お、知ってるコもけっこういるねー!知ってるコも知らないコも、ツグミの天才的プレイ☆で楽しんじゃってねーっ」
GM : ツグミはあっちこっち視線を彷徨わせつつ、まるで主人公と同じ動作をするような動きを見せます
白銀テツヤ : 「ん・・・?」なんか随分と視線を飛ばしているな?と思うが特にコメントで反応はしない
白銀テツヤ : 「コメントしなければいい放題だからな。お前らもネタバレコメは向こうじゃなくこっちでよろしく。」
白銀テツヤ : と自分の配信見てる人向けに喋りつつ
白銀テツヤ : 「やべぇマヨヒガ全然覚えてねぇ。この後どうなるんだっけ。」
鴉白ツグミ : 「おっ、影クンが出てきたね!この影クンといっしょにここからの脱出を目指すよー!」ぱちぱちぱちー
鴉白ツグミ : 「相棒ができるのって心強いね!」と笑った顔が一瞬翳り、
鴉白ツグミ : 「ツグミにも相棒がいたらなぁ…」
GM : と、小さく呟いたところで、画面に黒い影がよぎります
白銀テツヤ : 「あー言いてぇー、”俺がいるよ”って言いてぇー!」※推しに近づきすぎないオタクの鑑
白銀テツヤ : 「『もうちょっと進んだら一息つけるから、頑張れ』・・・っと・・・」
白銀テツヤ : 「ん?」影に気付いた
GM : ツグミは慌てた様子で画面に向かって手を振ります
鴉白ツグミ : 「みんな、今日も応援ありがとーっ!ちょっと早いけど、今日はここまで☆ また明日もよろしくねっ!あっ、高評価とチャンネル登録よろしくぅ☆」
GM : とても中途半端なところで配信はブチリと途切れます。
白銀テツヤ : 「あれっ?終わっちまった?」
白銀テツヤ : ちょっとあっけにとられます まだ時間そんなに立ってなかったよな・・・?
白銀テツヤ : 「こっちも終わるかぁ・・・次のゲーム配信は明日の21時から!チャンネル登録・高評価はこちらのチャンネルまで!よろしくぅ!」
白銀テツヤ : 上げるのはツグミちゃんのチャンネルである
ファンの鑑Part2。
白銀テツヤ : ※今日の配信タイトルは『ファン配信』
GM : ではツグミ推しとしての行動に一息つき、白銀くんはちらりと真っ暗なツグミチャンネルに視線を向けた
GM : どこまでも真っ暗な画面は、底知れない闇のようで…吸い込まれるように白銀くんの意識は遠くなっていく
白銀テツヤ : 配信終了ボタン押して眺めてた画面にそのまま吸い込まれていきます
白銀テツヤ : リアルでがたっと立ち上がって距離取ろうとするけど、そのまま意識を持っていかれる感じかな
白銀テツヤ : 「なんだ・・・これっ・・・!?」
GM : そこで白銀くんの意識は途切れるのでした。
Chapter01「異界化したヴァーチャル空間へ」
GM : 白銀くんが目を覚ますと、そこはツグミが配信を開始する時に表示しているヴァーチャル空間でした。
GM : そして、当然のようにその空間の主、ツグミがそこに立っています
白銀テツヤ : じゃあ、がばっと起き上がり
白銀テツヤ : 「は!?え・・・ツグミちゃん!?」
鴉白ツグミ : 「えっ…白銀クン!? どうしてキミがここに…!?」
GM : 驚いた顔をしたツグミは、はっとしたように両手で口を覆って
鴉白ツグミ : 「もしかして…ツグミが、相棒がいたら、なんて言ったから…?」と呆然としています
白銀テツヤ : 「いや・・・そんなこと・・・ていうか、え?なんだここ・・・?」
白銀テツヤ : そこで改めて周囲を確認して、いつもの画面であると気づく感じで
白銀テツヤ : 「・・・なんだこれ。VR?」
GM : 呆然としていたツグミは、はっとした顔をし、ぱちんと両手で頬を叩きます。
鴉白ツグミ : 「だめだめ…!ツグミがしっかりしなきゃ!ふぁい、おー!」
鴉白ツグミ : ツカツカと白銀くんの前に立ちます。
鴉白ツグミ : 「あのね! 信じられないかもしれないけど、よく聞いてほしいの! ここはヴァーチャルの世界のようでいて、いつものヴァーチャルの世界じゃない…異界、っていうところなの」
鴉白ツグミ : 「ここはすっごく危険で…もし、ツグミのこと覚えててくれるひとがいなくなっちゃったら、ツグミは消えちゃうんだ…。だから、毎日毎日配信して、ツグミのことみんなにおぼえててもらおうとした…」
鴉白ツグミ : 「でね、この世界に来ちゃったから、白銀クンも同じになっちゃったんだと思う。なんとかして脱出しないと、キミも消えちゃうかもしれない…」
鴉白ツグミ : じわ、と浮かんだ涙をごしごしと拭います。
鴉白ツグミ : 「ツグミひとりじゃ、出口なんて探せなかった!でも、白銀クンがいっしょなら、相棒がいたら、マヨヒガの女の子みたいに脱出できると思う!」
鴉白ツグミ : 「お願い、ツグミといっしょに出口を探して!」
GM : そう言って、白銀くんの手をぎゅっと握ります
白銀テツヤ : 涙が綺麗だなぁと一瞬見とれたのは心にしまいしまい
白銀テツヤ : 「・・・見てたよ、配信。”俺がいる”って言いたかったけど、コメントしなかったな」
白銀テツヤ : 「ここでちゃんと言うわ。”俺がいる”・・・正直、状況はよくわかってないけど、出口を見つければいいんだな?」
白銀テツヤ : 「出よう。一緒に。ここから。」
鴉白ツグミ : 「えへへ…ありがとっ!ツグミ、白銀クンならきっと配信見てくれてると思ってたよ!最後のひとりになっても…きっと見てくれるって…」
鴉白ツグミ : 「でも、視聴者じゃなくて…相棒としてキミがいっしょにいてくれるのが、とっても嬉しい!キミといっしょなら、ここから出られる!」
鴉白ツグミ : 「一緒に、帰ろう!」
GM : さて、ツグミに手を握られた白銀くんは、目に見える世界が一変していることに気づきます
GM : 背景にノイズが走ったり、ガクンと表示が止まったかのように見えたり。
GM : さらに、徐々に数字の減っていくカウンターのようなものも見えます
白銀テツヤ : 「・・・成程。こうやって見えてたワケね。」
GM : では、二人の前に突然画面が現れます
GM : ただし、いつも見ている「こちら」から「ヴァーチャル」の映像ではなく、「ヴァーチャル」から「こちら」の画面ですが。
鴉白ツグミ : 「配信が始まった…!白銀クン、視聴者さんにヘンに思われたら、きっと配信から離れていっちゃう…!そうしたら、ツグミたち消えちゃう!」
鴉白ツグミ : 「ここはツグミに合わせて!コラボ動画ってことにしよう!」
白銀テツヤ : 「おう。」と小声で答えた次の瞬間には配信者モードである
白銀テツヤ : 「ようお前ら、賭けてるか?」※いつもの挨拶
白銀テツヤ : 「賭博系Vアクター白銀テツヤとー?」
白銀テツヤ : ちらりとツグミちゃんを見る
鴉白ツグミ : 「つぐみーちゃんねるーっ☆の、ツグミちゃんだよ~!」
鴉白ツグミ : にこっと笑顔を向ける
白銀テツヤ : 「というわけで今回、ツグミチャンネルにお邪魔させていただいている・・・ッ!コラボ企画ってやつだ。お前らよろしくな!」
鴉白ツグミ : 「白銀クンは、いっつもツグミの応援配信してくれてるんだよー!みんな見てるかなーっ? あ、ただし、ツグミのチャンネル見ながらにしてねっ☆」
鴉白ツグミ : 「みんな待望のコラボ企画だよっ☆楽しんでいってねーっ!」
判定 「視聴者に違和感を抱かせないよう、ふたりで生放送することを説明する」 難易度5
白銀テツヤ : 2d6 (2D6) > 5[2,3] > 5
鴉白ツグミ : 1d10 (1D10) > 5
GM : では、ふたりは違和感を抱かせることなく、コラボ配信の説明ができました。
GM : 画面には白銀くんに対する祝福のコメントも流れています
白銀テツヤ : 一瞬トチりかけたのをお互いにうまくフォローできました
白銀テツヤ : 「しばらくはコラボ期間ということでその配信が多くなる・・・ッ!何のゲームやるかについては後のお楽しみだッ!」
白銀テツヤ : 配信者っぽい喋り方してる感じで
鴉白ツグミ : 「へへ、ふたりでゲーム配信なんて初めてだから、ツグミどっきどき!それじゃあ、賭博系つぐみちゃんねる…はっじまっるよー☆」
鴉白ツグミ : 「最初にお届けするゲームは…」
GM : ジジ、とヴァーチャル世界にノイズが走り…辺りが荒廃した街中に変わります。
鴉白ツグミ : 「…ランペイジ・オブ・ザ・デッド」
白銀テツヤ : 「ゾンビ系FPSか。いいねぇ。」
白銀テツヤ : にやりと笑う!
Chapter02「ランペイジ・オブ・ザ・デッド」
GM : ここは荒廃した近未来の街。ランペイジ・オブ・ザ・デッドは、ここを舞台に大量のゾンビから逃げ回りつつ、銃を盛大にぶっぱなしながら出口を目指すゲームです。
GM : …と、いうようなことをツグミが説明します。
GM : いつのまにか二人は、ゲームの登場人物と同じ装備を身に纏っていました
白銀テツヤ : 手早く装備を確認します。
白銀テツヤ : 「・・・ゲーセンのシューティングと同じと考えたら早そうか・・・反動が本物じゃないことを祈るぜ・・・」
鴉白ツグミ : 「ツグミ、このゲームはけっこう慣れてるんだっ☆」震える手付きでゲーム的に見栄えのする銃を握っています
白銀テツヤ : 「へぇ、じゃあ勝負といくか。どっちが多く倒すか・・・」
白銀テツヤ : 震えには気づかないフリをして持ちかける
鴉白ツグミ : 「!…いいよっ!ツグミ、負けないからね☆」ぱちぱちと目を瞬かせてから、ぐっと拳を白銀くんの前に出します。
白銀テツヤ : 黙って拳を打ちあわせて、同じく銃を構える!
GM : ツグミと拳を合わせた瞬間、腐敗臭のようなものが漂ってきます。同時に、グラフィックがよりリアル感を増していくのが見えました。
GM : リアルな空間に、ここだけまるでゲーム画面そのもののように
GM : 「GAME START!」
GM : の文字が浮かび上がりました
判定「迫りくるゾンビに対処する」難易度6
白銀テツヤ : 2d6 (2D6) > 5[4,1] > 5
白銀テツヤ : フラグメント効果 ずば抜けたゲームセンスを使用する!
GM : OKです!一瞬できた隙をねらって襲いかかってきたゾンビを華麗に撃ち抜きました
鴉白ツグミ : 1d10 (1D10) > 9
鴉白ツグミ : 「いっくよー☆」
白銀テツヤ : 最初こそツグミちゃん側のフォロー入ろうとしたりとかしたけど、容赦なくガンガンヘッショ決めてくのを見て目剥いてます
白銀テツヤ : 「つ、ツグミちゃん・・・上手いね・・・??」
鴉白ツグミ : 「ツグミ、こういうの得意なんだ☆」
鴉白ツグミ : 「それに…白銀クンがいてくれるから、何も心配いらないもんねっ」
白銀テツヤ : 「そりゃ光栄・・・精一杯かっこつけさせてもらおうかなっと・・・!」
白銀テツヤ : そっからガチるけど普通に逃げ切られました ざんねん!
GM : うまくゲームをクリアした二人。ふだんならここでいったん配信が途切れるはずだと、ツグミは油断しています。
GM : しかし、「あちら」への画面は消えず、次のゲームを急かす視聴者のコメントが流れていきます。
GM : ばちん、と電源を切るようにあたりの景色が消え、やがて少しずつ別物の景色が構築されていきます。ふたりは見覚えがあるかもしれません。それは最近発売されたばかりのゲーム…
鴉白ツグミ : 「夜語りキノトロープ…」
Chapter03「夜語りキノトロープ」
GM : 夜語りキノトロープは、姿の見えない亡霊である主人公が、人間の女の子をメッセージで助け、廃墟から脱出させるゲームです。プレイヤーは亡霊を操作します。
GM : …と、いうようなことを説明したツグミは、返事がないことに気づきました。
鴉白ツグミ : 「あれ…白銀クン…?」
GM : 同時に白銀くんも、身体が消えていることに気づきます
白銀テツヤ : 「くそ、なんだよこれ!?」
白銀テツヤ : ようやく落ち着いてきたところだったのにな!
白銀テツヤ : ツグミちゃんのことは見えてるのかな?
GM : 白銀くんにはツグミちゃんの姿が見えています。また、軽いもの…枝などを使って、地面や壁にメッセージを刻むこともできます。
GM : そして、どうやら声も届いているようです。
鴉白ツグミ : 「白銀クン、そこにいるの…?」
白銀テツヤ : 「いる・・・そうか、夜語りキノトロープって、操作型ADVか!」
鴉白ツグミ : 「よ、よかった、ツグミ、またひとりになっちゃったかと思った…!」
GM : ツグミは泣きそうな顔で、見えない白銀くんの方を向こうとあわあわしています。
GM : 白銀くんはそんなツグミの向こう側、少し遠くに、人型の影のようなものが見えました。
白銀テツヤ : 「ツグミちゃん、逃げろ!」
白銀テツヤ : 咄嗟に指示を出す。同時にトラップ系アイテムをふんだんにまき散らすぞ
白銀テツヤ : 「こっちから君は見えてるし、アイテムを使うことも出来る・・・俺がプレイヤーなんだ!そして君は登場人物!」
白銀テツヤ : 「夜語りキノトロープはアイテムを駆使して怪物から逃げるホラーゲームだ!捕まったら即ゲームオーバーだぞ!」
GM : ツグミは白銀くんの指示で「追跡者」と呼ばれる影から逃げ出します。
判定 「ツグミを導き、追跡者から逃げる」難易度7
白銀テツヤ : 2d6 (2D6) > 5[4,1] > 5
白銀テツヤ : 広い交友関係を使用。友人Vアクターが先行プレイ動画上げてた!
おそらく予約して買ってる。
白銀テツヤ : この動きは知ってるんだよォ!!
鴉白ツグミ : 1d10 (1D10) > 5
白銀テツヤ : ずば抜けたゲームセンスを使うよ~。アイテムをふんだんに駆使して、最適解より最安全を取る!
鴉白ツグミ : 「白銀クン、ありがとっ! ツグミ、がんばるからね!」
GM : と言う感じで、こけそうになったりしつつも完璧なフォローで逃げ続けることに成功しました
GM : やがて、ゲーム上の制限時間が過ぎ、黒い影はふっと消えます。と、同時に周りの景色も消えていきます。
GM : ずるずると、這い上がるように構築された次の画面は、真っ暗な森でした
final Chapter「アンサング・チェンジリング」
GM : 気づけば白銀くんは身体を取り戻し、二人は暗い森に沈んだ廃村に佇んでいました。
鴉白ツグミ : 「白銀クン!ツグミ、白銀クンのおかげで逃げ切れたよっ!」
白銀テツヤ : 「っしゃ、なんとか潜り抜けたみたいだな」
白銀テツヤ : と、笑って拳を突き出す
白銀テツヤ : 「ナイスファイト。」
鴉白ツグミ : 「へへ、ないすふぁいとっ!」こつん、と拳を合わせます。
鴉白ツグミ : 「それにしてもここ…気味が悪いね。またホラー…かな?」きょろきょろと辺りを見回します
白銀テツヤ : 「ゾンビ、逃げゲーと来て・・・今度はなんだ?」
白銀テツヤ : 同じく周囲を確認~
GM : 見回すと分かりますが、樹々にも腐り落ちた建物にも、おびただしい血液がこびりついています。おそらくこの場所で、何度も惨劇が繰り返されたのでしょう。
GM : ふたりは雰囲気から気づきます。ここは対戦型ホラーゲーム「アンサング・チェンジリング」の世界だと。
GM : アンサング・チェンジリングは、一人のプレイヤーが殺人鬼「チェーンソウキラー」となり、残りのプレイヤーは逃げ回るというゲームです。
GM : ほかのプレイヤーを全滅させれば「チェーンソウキラー」の勝ち。一人でも生き残れば他のプレイヤーの勝ちです。
GM : そしてどうやら、ふたりに与えられたのは「逃げ回る」役のようでした
白銀テツヤ : 「アンチェか・・・!!!」
白銀テツヤ : 「くそ、どうせパークも何もねぇんだろ・・・?」
白銀テツヤ : 「さすがにマップ暗記まではしてねぇ、くそう!」
鴉白ツグミ : 「つ、ツグミあんまりこのゲーム…にが、ええと、得意じゃない、かもっ」
GM : 森にサイレンが鳴り響きます。ゲームスタートの合図です。
鴉白ツグミ : 「白銀クン、ツグミのお願いだよっ!…手を、握ってほしいなっ」
白銀テツヤ : 「え?でもこのゲーム、別行動が定石・・・」
鴉白ツグミ : 「もう、デリカシーがないぞっ!…でもね、ツグミは白銀くんと逃げたいんだ。いっしょに逃げたいんだ。そんで、ふたりで帰りたいの」
白銀テツヤ : 「そこまで言われちゃな・・・」
白銀テツヤ : と、手を差し出す
鴉白ツグミ : 「へへっ。ありがとっ☆」
GM : ツグミは白銀くんの手をぎゅっと握ります。
GM : その時、二人の耳にチェーンソウの轟音が響きました。
GM : 森の奥に、「夜語りキノトロープ」で見た…そして、白銀くんがツグミの配信の最後に見た、黒い影が立っています。
GM : その影は何本もの腕を持っています。その影の腕の先には真っ黒なチェーンソウが取り付けられています。
GM : ふたりには分かります。その影こそ、二人を閉じ込める異界そのもの。Vアクターの動画配信によって生まれた、人間の感情を模倣して出現したもの。
GM : それゆえに、その影は、異界は、蓄積されたこのゲームのプレイ履歴全てを模倣し、ふたりを殺そうと追跡してきます
白銀テツヤ : 「見たことある面だと思ったぜ・・・」
白銀テツヤ : 「チート野郎が!全部乗せは動きが鈍いって相場が決まってるんだ!!」
鴉白ツグミ : 「ツグミたち、負けないよっ!チートキャラ相手でも…ツグミたち、無敵の超人気Vアクターだもんねっ」
GM : という感じで手に手を取って逃げることになります
判定「チェーンソウキラーから逃げながら、出口を探す」難易度8
白銀テツヤ : 2d6 (2D6) > 7[2,5] > 7
鴉白ツグミ : 1d10 (1D10) > 6
白銀テツヤ : 自分の分は鋼の胆力!チェーンソーをぎりぎりで回避する!
白銀テツヤ : ツグミちゃんへはガチ推し!常に刃が届かない1をキープ!
GM : では二人とも成功!チェーンソウをかわしながら逃げ続けます
鴉白ツグミ : 「白銀クン、あっち!いったん建物に隠れよう!」
GM : ツグミの指差す先には、頑丈なコンクリートの建物があります
白銀テツヤ : 「建物ってことは・・・あれがあったはず!」
白銀テツヤ : とっさにとある部屋にツグミちゃんを引っ張り込む。そこには人が入れるくらいのサイズのロッカーが。
一回目のロッカーは安全地帯。
白銀テツヤ : ツグミちゃんを押し込み、自分も入って扉を閉める。
白銀テツヤ : 走り続けてバクバクと跳ねる心臓の音が聞こえるくらい、すぐ近くにいることよりも、ロッカーの外の気配に集中しているよ
GM : チェーンソウの耳障りな音が近づいてくる。
GM : どこかのドアを開ける音。
GM : また別のドアを開ける音。
GM : それがひとつずつ、近くなっていくのに気づく。
GM : とうとうチェーンソウの音は隣の部屋まで近づき、そして…この部屋にたどり着いた。
白銀テツヤ : 「・・・・・・・・・」
白銀テツヤ : 静かに、静かに。
白銀テツヤ : 息を潜め、ただひたすらにじっと、待つ。
GM : チェーンソウの轟音。部屋にあった家具が破壊された音だろうか。コンクリートの壁を切り裂いた音だろうか。
GM : 心臓の音がばくばくとうるさい。外にいる影に聞こえてしまいそうだ。
GM : 静かに、静かに。
GM : やがて影は息を潜める二人に気づかず、部屋を出て行った
白銀テツヤ : 「・・・・・・フゥーーッ・・・・・・行ったか?」
フラグ。
鴉白ツグミ : 「行った…よね」
鴉白ツグミ : そろそろとロッカーの扉を開ける。
鴉白ツグミ : 「よかった、逃げ切ったみたいだよっ」
GM : くるりと振り返ったツグミの後ろに…チェーンソウキラーは現れた
白銀テツヤ : 「ツグミちゃんっ!!!」
白銀テツヤ : 咄嗟に手を引いて、そのまま再び走り出した。
GM : 逃げる二人をチェーンソウキラーが追う。轟音を響かせながら。
GM : 音を背中に聞きながら走る二人の目の前に、ひび割れが現れた。チェーンソウによって切り裂かれたものだろうか?しかし、そのひび割れは眩く光っている。
鴉白ツグミ : 「白銀クン、あれ…きっと出口だよっ!」
白銀テツヤ : 「急げ!!」
白銀テツヤ : 出口へ向けてまっしぐら。
GM : 飛び込みますか?
>はい
いいえ
GM : では、飛び込む直前、ツグミが気丈な笑みを見せて、
鴉白ツグミ : 「白銀クン!元の世界に戻ったら、キミに言いたいことがあるんだ…ぜっ☆」
GM : などとフラグめいたことを告げるのでした。
GM : そして、きみはパソコンの前で目を覚まします。配信を終えた真っ暗な画面が映し出されています
白銀テツヤ : じゃあ、自分の状態やなんやかんやを確認して
白銀テツヤ : のろのろと配信サイトのトップに戻ります。さっきまでのは夢だったのか・・・?
Ending
GM : では、いつものように画面前で待機していると、女の子の声が響きます。
鴉白ツグミ : 「つぐみーっちゃんねるーっ☆」
GM : いつものようにゲーム配信する彼女の姿を、白銀くんは画面越しに見ています。
白銀テツヤ : 自分のチャンネルで同時視聴配信をする気力もおきず、ぼんやりとそれを眺めています
白銀テツヤ : 「夢か。そりゃそうだよな・・・」
鴉白ツグミ : 「…はい、そんで、ここでこの選択肢を選ぶと、女の子と影クンは一緒にお屋敷を脱出できます!やったー☆」
GM : エンディングロールを流しながら、ツグミはこほん、と咳払いをします。
鴉白ツグミ : 「さて、ここで重大発表だよ☆ツグミには、この影クンみたいな相棒がいるんだけどー…」
鴉白ツグミ : 「その相棒に、勝負を挑むよっ☆借りをつくりっぱなしじゃいられないからねっ!」
鴉白ツグミ : 「ということでー…白銀テツヤクン!ツグミと、アンサング・チェンジリングで勝負だーっ☆」
GM : びしっと画面に向けて指を突きつけるツグミ
白銀テツヤ : 「・・・は?なに?なんて?」
白銀テツヤ : 直後、その配信を見ていたのであろう、他のVアクターたちから次々と個チャが届く
白銀テツヤ : 「御指名だぞww」
白銀テツヤ : 「相棒ってお前何やった?」とか
白銀テツヤ : 「・・・あれ、夢じゃなかったのか。」
白銀テツヤ : ぼそりと一人ごちると、にやりと笑い、ヘッドセットを装着する
白銀テツヤ : 「いいぜ、望むところだ・・・相棒らしいしな、俺は!」
GM : では、以上でアンサングデュエット「電子世界のデッドリー生配信」、終了です!
白銀テツヤ : お疲れ様でしたー!!
GM&シフター:もろみ
プレイヤー:アカシ
Thank you for reading this to the end.